2017年9月 4日 (月)

留置場での生活 ①

 
 
留置場での生活を簡単に記したいと思います。
 
 
ただ、刑務所でのことはよく覚えているのですが、留置場にいたのはごく短い期間でしかも完全に憔悴しきっていたので、あまり記憶に無いというのが正直なところです。
 
それでも私がわかる範囲でお伝えできればと思います。
 
 
 
まず起床時間は 6:30 です。これは地域によって異なるでしょうが、私が捕らえられていた施設ではこの時間だったと記憶しています。
 
起床後はまず布団を片付けます。室内に入れておけるのは毛布一枚のみで、それ以外の寝具は寝る前と起床後に所定の位置から出し入れします。
 
 
これには順番があって、留置場に捕らえられているのは一人や二人ではないので、一度に沢山の人が布団の出し入れをすると混雑するし、喧嘩の原因にもなり得ます。ですから、部屋ごとに分けて順番に行うことになります。
 
 
その順番も定期的に入れ替えてあげないと文句をいう奴が出てくるんです。「何でいつもオレは最後なんだ?」 とかね。
 
 
 
そして箒 (ほうき) を渡されて部屋の掃除です。室内はほぼ全面、冷たいナイロン製の畳張りで、箒でゴミを払って入り口から廊下へ落とします。廊下へ落とされたゴミはあとで職員がモップを使って処理することになります。
 
次に洗面です。洗面用具は個別のロッカーに保管されていて、これも順番に行うことになっています。留置場には本当に血の気の多い輩が多く、些細なことでもすぐ喧嘩に発展してしまうので、何事も少数に区切って行われることが多いんです。
 
 
因みに洗顔時にタオルを首に掛けるのはNG行為です。
 
 
不体裁な格好であるからというのが主な理由ですが、タオルが首に巻き付いて事故に至る可能性も否定できませんから、自殺防止の意味も含めてのことだと私は考えています。
 
 
 
 
食事は 7:00 頃です。
 
朝食は本当に軽めのメニューで、御飯に納豆やふりかけ・味噌汁とか、パンの日はバター or ジャムにジュース・ウインナーなど、主食におかずを一品か二品加えただけの質素なものです。
 
 
 
食事が終わるとすることは何もありません (^-^;
 
 
面会や取り調べなどがある人が留置場から出られるので気分転換になるでしょうが、何も無ければ暇な時間を過ごすだけです。
 
そのため、一人三冊まで本を貸借することが可能になっています。とは言ってもろくな本がない。小説、実用書、漫画などがあるものの殆どが古本で、本来捨てられるはずだったものを無償で譲り受けたものや、ブックオフなどで安く仕入れたものでしょう。中には職員が自宅から持ってきたものもあるかも知れません。
 
一番読みやすいものはやはり漫画なのですが、漫画ってどんなにチンタラ読み進めたところで 1時間~1時間半 もあれば読み終えてしまいますよね。だから三冊借りても午前中には全部読破して、また暇な時間に戻ってしまうんです。
 
そのため私は漫画は殆ど借りることなく、主に歴史物の本を読んでいました。でも正直言ってあまり面白い内容のものが無かったので、本当に仕方なく読んでいるといった感じです。ただの時間潰しですね。
 
平日限定ですが、昼食後の13時には本の交換があります。ここで面白い本に出会えれば良いのですが、これも部屋ごとの順番に行われるので、最後に交換する羽目になると残り物を掴まされることになって最悪です。唯一の楽しみと言える本も何ら期待できません。
 
 
しかし、お金がある人は自費で新聞や雑誌を購入できるんです!
 
 
購入できる品は限られていますが、場内備え付けのつまらない本を読むよりはタイムリーなネタが仕入れられるので、お金を惜しまない人には良いと思います。私は週に一回、車の雑誌を二冊購入しました。他には 「SPA!」 や 「FRIDAY」 といった週刊誌なども合わせて計3冊を購入。
 
悲惨な交通事故を起こしておきながら、逮捕されてもなお車の雑誌を読み続けるのには罪悪感がありました。でも、今まで忙しない生活を送ってきた人間には、ここでの生活は時間が止まったかのような錯覚を覚えるほど暇なんです。
 
好きな車の雑誌を読むことで、幾らか精神的苦痛も和らいでいたと思います。
 
しかし、どんなに好きな雑誌でもそれで一週間を堪え忍ぶのには無理があり、すぐに飽きてしまうんです。
 
 
 
とにかく何もやることがない。何もできない。
 
留置場での生活は時間との闘いでした。
 
 
 

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