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2018年8月10日 (金)

鳥かご

 
さて、拘置所での運動について話したいと思います。
 
 
 
今までに何度か説明している通り、拘置所といっても刑務所と同じ敷地内で施設を共有しているので、運動をはじめ全てが刑務所のルールに基づいて行われます。
 
ただ、未決拘禁者と受刑者では身分が異なるので、双方が一緒に運動をすることはありません。未決が運動している間、受刑者は与えられた作業に従事しています。
 
この時は刑務所のシステムなど全く知らなかったのですが、その後交通刑務所に移送されてからは、刑務所の内部事情もよくわかるようになりました。
 
 
 
未決拘禁者は基本的に単独室です。単独室とはいわゆる独房で、一人に対して一部屋が与えられることになります。
 
で、運動も一人ずつ外に出されることになります。
 
 
 
屋外には通称 「鳥かご」 と呼ばれる場所があり、そこで我々は運動することになるのですが、この鳥かごとは完全に隔離された檻のことを意味しているのです。
 
 
 
見た目も正に 「鳥かご」 と言うに相応しい代物です!
 
 
 
厚さ15cm、高さ3mはあろうかというコンクリート製の壁に囲まれており、重たい金属製の扉を開けて中に入ります。上空を見上げると足場が組んであり、そこでは刑務官が各鳥かごに目を配って拘禁者が不適切な行動をしていないか常に監視をしているんです。
 
 
因みにこの運動時間に 「爪を切りたい者はいないか?」 と聞かれ、希望があれば鳥かご内で爪切りを渡されます。爪切りができる時間はこの運動時間のみなので、真冬の寒い時でも寒さを堪えてここで切る以外にないというわけです。
 
 
実際に私も未決を終えて受刑者となった時は、2月頃までここに収監されていました。単独室には暖房など備わっていません。いくら温暖な静岡県といっても冬季は冷え込みます。足先は凍え、凍傷にもなりました。罰を受けて刑務所へ収監されているとはいえ、その環境はかなり厳しいです。
 
そんなわけで、細かな砂利が敷き詰められている鳥かご内には、沢山の 「爪」 が散乱しているんです。葬儀で火葬に参加したことのある方はご存知でしょうが、火葬後も爪って残るんですよね。自然界でバクテリアに分解されることもないのでしょうか?
 
切断したあとの爪が足元に散らばっている光景は、はっきり言って気持ち悪いとしか言いようがありませんでした。
 
 
 
運動時間は30分。
 
 
私は20年ほど前に格闘技を習っていたことがあるので、鳥かごに入るとまず軽くストレッチをして、その後はひたすら蹴りの練習をしていました。脚を上げる動作というのは全身の筋肉を使うのでかなり体力を消耗するんです。脚はもちろん、体幹部からお尻にかけてを酷使し、バランスをとるために腕の筋肉も使います。習熟してくると腕でバランスをとらずに蹴りを放つこともできますが、そのためにはある程度の柔軟性も必要になります。
 
 
鳥かごは幾つかが連なっていて、鳥かご一つに対して入れるのは一人です。30分経ったら他の人に交代といった感じで、代わるがわる未決拘禁者を運動させていきます。
 
 
 
この時に不思議だったのが、若い刑務官が年上の刑務官に対して 「先生」 と呼んでいたんですよね。
 
 
 
は? 先生?
 
 
 
 
って普通に思いましたよ。だって、一般に先生といえば教師や医師、弁護士や国会議員などを指す場合が多いと思います。業界によっては弟子が師匠のことを先生と呼ぶこともあるでしょう。その人から何か物事を教わる際などに、先生という敬称を使って目上の相手に敬意を表すものではないでしょうか?
 
しかし刑務官に対して先生とは、はっきり言って違和感が拭えませんでした。
 
 
 
 
 
刑務所で与えられる運動時間はこれだけではなく、ラジオ放送による15分間の室内運動があります。
 
 
 
この室内運動は10時、15時、18時と計3回が基本となっています。平日は屋外の鳥かごで30分の運動があり、屋外か屋内かを選択することができるようになっています。ただ土日祝は屋外での運動がなく、一日3回、計45分の室内運動のみ。
 
 
この運動時間以外に勝手に運動をしていると 「不正運動」 とみなされ、「懲罰」 の対象となるようです。しかし未決の場合に懲罰になるのかは正直わかりません。もしかすると口頭で注意を受けるだけかもしれませんね。
 
 
もともと体を動かすのが好きなので、それまでは毎日犬を連れてジョギングをしていました。仕事もかなり肉体を酷使するものでしたから、刑務所における一日45分の運動時間は短すぎて、運動不足でかなりストレスが溜まるようになっていました。実際に体力は衰え、筋肉もやせ細っていきましたよ。
 
 
現在はジムでハードな筋トレをしています。限界に近い高重量で追い込んだあと、重量を落としてパンプアップ狙いで行っています。胸・背中・脚と分けて行っているのは他の記事でも書きましたが、正直2時間やるとヘトヘトです。
 
 
本当はトレーニングを1時間程度にまとめたいところですが、そのためには胸・肩・背中・腕・脚といった具合に、更に部位別に分けることになりそうです。人によっては腕だけでも二頭筋・三頭筋と分けている人もいるでしょうが、私は高重量中心でやっているせいかトレーニング後のダメージが大きいため、ウェイトトレーニングは原則一日おきにして、筋トレの翌日はジョギングをしています。
 
それでも少しずつながら筋肉が付いてきています。
 
 
 
少し話が脱線してしまいましたが、刑務所での運動はかなりショッキングなものでした。
 

 
 

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